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西陣織について
糸繰り シリーズ 西陣に生きる

 糸繰りは、染め上ってきた緯(ヌキ)糸や経(タテ)糸を糸枠にまきとる作業で、昔は、一束ずつを手で回してやっていたが、今は動力を使い、まとめて巻きとる。糸枠に巻きとられた経糸は、整経(せいけい)という経糸を揃えて準備する工程にまわされ、緯(タテ)糸は、ヌキ巻き(西陣では管巻(クダま)きともいう)の作業を経て、抒の中に納められて、緯糸の役目を果す。

 西陣織の工程は、そのほとんどが、糸を扱かう手先の仕事。昔から、織物にはつきものの糸繰り作業も非常にデリケートな指先の仕事であり、精神的にも根を要する。糸繰り場とよばれる作業場には、青、赤、黄など色とりどりの糸粋が美しく回っている。染め上ったカセ糸を竹製のゴコウと呼ばれる糸車に一スガづつかけて糸口を出し糸枠にまきとる作業。糸枠に一本ずつ巻きとってゆく単純な作業の繰り返しだが絹糸のように細いものから麻糸のように太いものまで多種多様。染の調子によって、もつれたり、切れたり、一瞬たりとも目を放せない神経のいる仕事である。だから西陣では、お年寄の仕事と相場がきまっていた。「西陣で糸をなぶっていたら喰いはぐれがない」という───。西陣の帯の老舗多津美織物(株)で十数年来、糸繰りを専業とする滝元美代子さんは、糸の道を一筋に生きる糸繰りさん。染め上って来た糸を相手に、毎日が真剣勝負───。ごこうの回転や糸の質とシズのバランスなど長い経験が物をいう仕事である。

(平成2年7月号)

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