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西陣織について

シリーズ 心を継ぐ 技を継ぐ21世紀、西陣織に生きる。 図案買乗松糸茂喜さん

図案の創作。それは西陣織の絵柄やデザインを決定することであり、分業化されたさまざまな行程の起点です。格調高く優美な伝統のデザインに、斬新でモダンな感覚を盛り込み、時代のニーズに応えようと日々試行錯誤を重ねる乗松茂喜さん。西陣織の明日を拓くための挑戦が今日も続きます。

納得のいく作品づくりは構想の段階が勝負。

図案のモチーフは、西陣織の象徴となっている正倉院文様など古典文様をアレンジしたものから、自然物や絵画、建築物などから発想したものまで多彩です。

時代を予見したような斬新な発想が求められている。

お客様の好みとは何か、これから主流になるのはどんな色かなど、時代を予見しながら、斬新で個性的な提案をする。それが私たちに要求されていることであり、重要な役割といえます。

図案の工程には、薄紙に木炭や鉛筆で描く下絵(草稿)と、それを和紙などに写し取り、色づけしていく本絵とがあります。緻密な作業なので、根気が要ります。しかし、私が最も苦労するところは、下絵を描くまでの構想の段階にあります。モチーフを決定して大まかなイメージをつくる。ここが大きな勝負どころです。

常に想像力を磨き自分らしさを表現。

作品点数は、私のペースで月に7〜8点。年間およそ100点を描きますが、心から満足できるのは1〜2点程度です。

未来に挑戦する気持ちで描き続けることから次なる展開が始まる。

この世界はそれほど奥が深いのです。そんな私のやりがいは織屋さんやお客様に喜んでいただくことです。だからこそ創作展など機会あるごとに新しい自分をどんどん表現していきたい。そのために、色々なものを見て、体験して、発想力や創造力を磨いていきたいと思います。

絵を描くことが好きだった私が、高校を卒業すると同時に浜松から京都に来て20年余り。きものの図案から始まり、西陣織に惹かれてこの世界に入りました。友禅の図案や筆遣いを学んだことも、決して無駄ではなく、今に生きていると自負しています。

伝統の偉大さを学びつつ新たな道を目指す。

これからは、図案の制作もコンピューターが主流になることでしょう。しかし、コンピューターは作業の効率を高める道具であり、発想するのはあくまでも人間。私に必要なのはオペレーション技術ではなく、創作をするための力量を底上げすることだと思います。近頃は、きものも定石を破った個性的な柄行きが好まれたり、着方も変化してきています。それに伴って、帯の形や結び方なども変っていくかもしれません。このような好みの変化も含め、和装業界にとって試練の時代ですが、その一方では、新しいものを生み出すチャンスだという意見もあります。

伝統の偉大さ、奥深さを学びつつ、常に未来に挑戦する気持ちで描き続けていく…。この「続ける」ということこそ、私の永遠のテーマであり、そこから新たな展開が始まると信じています。

(平成13年6月号)

仕事の以来は、織屋さんから直接受ける場合と、
図案かたちのグループ展などで作品を発表し、
注文を受ける場合の二通りがある。

特に後者は図案家としての評価が問われるため、
思い入れも並々ならぬものがあるという。

泥絵具を使用する作家もいるが、
乗松さんはポスターカラーを使う。


図案は、袋帯なら幅8寸、長さは
送りによって異なるが約1尺3寸の
スペースに、お太鼓と腹部分の
意匠を中心に描く。


作品ごとに、使った色や意匠などを
ノートに書き込み、今後の資料と
して保存。




スケッチからアイデアを練る。


コンピューターで作業中。

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